座りたい台に人がいない。でも、荷物が置いてある。
こんな時は、座ったり、物を動かしたりする前に、店員さんへ空き台か確認しよう。
「この台、空いていますか? 物が置いてあって分からなくて」
その一言を省いたアバくんは、戻ってきたヤバくんと目が合った。ちょうど、椅子へ腰を下ろそうとしたところだった。
知り合いの荷物だから、安心した?
ヤバくんおい、何で俺の席に座ろうとしてる?
アバくん人がいなかったから。
ヤバくん俺の荷物、見えてるだろ。
アバくん見えてたから安心した。知らない人の台じゃないし。
ヤバくん知ってる人の台なら座っていい仕組みなのか?
アバくん仲良いじゃん。
ヤバくん席まで仲良くするな。
アバくん留守番してあげようと思って。
ヤバくん頼まれてない留守番が、遊技を始めようとするな。
今回、ヤバくんは遊技の途中で少し席を外していただけだった。
アバくんも、荷物がヤバくんのものだとは分かっていた。それなのに、「知り合いだから大丈夫」と、本人への確認を飛ばしてしまった。
相手を知っていることと、その台を使ってよいことは別だ。本人が近くにいるなら声をかける。誰が使っているのか分からず、物だけが残っているなら、店員さんに確認しよう。
人がいない。でも、空き台とは限らない
アバくんでもさ、人がいない台に物だけあると困るんだよ。座りたいのに。
ヤバくんそこは分かる。休憩中なのか、帰った人の忘れ物なのか、見ただけじゃ分からないこともある。
アバくんバッグが打ってるわけじゃないしな。
ヤバくんバッグの遊技能力は関係ない。
アバくんじゃあ、しばらく見て戻らなかったら空き台?
ヤバくん自分で適当な締め切りを作るな。先に店員さんへ確認すればいいだろ。
アバくん俺の腹時計だと、もう空いてる。
ヤバくんそれは飯を食う時間しか判定できない。
人が見当たらないことは、その場で確認できる。
ただ、それだけでは、遊技を終えたのか、一時的に離れているのかまでは分からない。物が置いてあっても、使用中の荷物なのか、忘れ物なのか判断できない場合がある。
分からない時に、自分で結論を作る必要はない。座りたい台を示して、店員さんに確認するのが先だ。
休憩や台確保の方法・扱いは、ホールの案内やルールに従おう。「どこでも同じ」「このくらいなら大丈夫」と、自分の経験だけで決めないようにしたい。
荷物を移したら、疑問まで片付く?
アバくん荷物を横に移せば、座れるけど。
ヤバくん座れる形になるだけで、使っていいかは分からないままだぞ。
アバくんきれいに置けばいいだろ?
ヤバくん丁寧に動かしても、持ち主が戻ったら「何で動かしたの?」になる。
アバくんじゃあ、座って持ち主が来るのを待つ?
ヤバくん確認する前に座るところへ戻るな。
アバくんバッグに「座っていいですか」って聞くのは?
ヤバくん最初から返事する相手に聞け。
置いてある物を勝手に動かすと、持ち主が戻った時に行き違いになる。忘れ物だったとしても、自分で別の場所へ移す前に、その場で店員さんへ知らせよう。
空き台かどうかという疑問は、荷物を移動させても解決しない。
座るための場所を作るより先に、使ってよい台なのかを確認する。アバくんが飛ばしていたのは、その順番だった。
| 見えた状況 | それだけでは分からないこと | 先にすること |
|---|---|---|
| 人がいない台に荷物がある | 離席中・休憩中・忘れ物のどれか | 物を動かさず、店員さんに空き台か確認する |
| 物が長く置かれているように見える | 離れた時刻や、ホールでの扱い | 自分で期限を決めず、状況を伝える |
| 知り合いの荷物だと分かる | 本人が遊技を続けるつもりか | 知り合いだからと勝手に使わず、本人へ確認する |
| 休憩などの表示がある | 戻る予定や、その台の利用状況 | 表示に従い、不明な点は店員さんへ尋ねる |
店員さんには、台と見たままの状態を伝える
アバくん店員さんに「荷物が邪魔です」って言えばいい?
ヤバくんまず、空いているか知りたいんだろ。
アバくんああ。「この台、空いていますか? 物が置いてあって分からなくて」。
ヤバくんそれで用件が伝わる。
アバくん「誰かが場所取りしてます」は?
ヤバくんまだ事情を確認してないだろ。見たままを伝えよう。
アバくん「この台にバッグがあります。人は見当たりません」。
ヤバくんそう。あとは案内を受ければいい。
相談する時は、どの台か、何が置いてあるか、空き台か確認したいことを伝えればよい。
台番号が分かれば番号を伝える。分からなければ、場所を示して確認してもらおう。
「休憩中かもしれない」「忘れ物かもしれない」と考えることはできても、こちらで確定する必要はない。「ずるい場所取りだ」と相手の意図まで決めつけるより、見たままの状態を伝える方が確認につながりやすい。
店員さんから確認のために待つよう案内されたら、その案内に従う。声をかけた時点で、すぐ座ってよいと決まるわけではない。
置けば何でも台確保、でもない
アバくん分かった。物がある台は、全部使用中ってことだな。
ヤバくん今度は逆へ決めつけたな。
アバくんじゃあ俺も、物を置けば確保できる?
ヤバくん店のルールを確認しろって話だっただろ。
アバくんバッグの大きさで確保できる台数が変わるとか?
ヤバくん荷物の面積で席を増やすな。
「物があるから、必ず使用中」とも、「人がいないから、必ず空き台」とも言い切れない。
だからこそ、迷った時は店員さんへ確認する。
自分が休憩などで席を外す時も、そのホールで必要な手続きや表示を確認しよう。荷物を置くだけで伝わると思い込まないことが、戻った時の行き違いを減らすことにもつながる。
譲ったつもりの席は、最初から借りていない
アバくんお前、そんなに「俺の席」って言うなら、名前書いとけば?
ヤバくん俺も店から使わせてもらってる席だよ。
アバくんじゃあ俺も店から——
ヤバくん今使ってる人がいるって話を、一周して忘れるな。
アバくん分かった。物があって迷ったら、座る前に店員さんへ聞く。
ヤバくんそう。それなら勝手に荷物を動かす必要もないだろ。
アバくん今日はお前に席を譲るわ。
ヤバくんお前の席だった時間が一秒もない。
座りたい台に物があって、空き台か分からない。
その時は、まず店員さんへ。
「この台、空いていますか? 物が置いてあって分からなくて」
荷物を動かす前に。座って持ち主を待つ前に。知り合いだから大丈夫、と省略する前に。
アバくんは今日、席を譲る優しさより先に、席を確認する一言を覚えた。
席を外した時のすれ違いは、「呼んだ本人どこ行った!?|アバくん、呼出ボタンで店員さんとかくれんぼ」でも話しています。
困ったことを店員さんへ相談する話は、「隣、うるさくない?|アバくん、自分の台だけライブ会場にする」にも続きます。
閉店間際にもホールとお客さんの事情がぶつかることがあります。「閉店5分前に大当たり!|アバくん、営業停止の補償まで引き受ける!?」では、RUSH中の遊技終了と営業時間の制限を考えます。
一人で複数台を使おうとしたときの騒動は、「二刀流の何が悪い!?|アバくん、2台掛け持ちで二人分の客を名乗る」へ。空き台と台の独占について考えます。